酪農学園大学の教職員が
全国で無料講義を行います!

酪農学園大学では、本学の教育を広く社会に開示し、高校生にとっては進学の参考にしていただくことを目的として、「出張セミナー」を企画しております。
農学や生命科学など、本学の幅広い分野の教授陣による、さまざまなテーマの授業内容を展開しています。
教育のトレンドのひとつでもある「SDGs」に紐づけた授業も可能です。
教員が用意した講義からお選びいただくほか、ご希望のテーマでのオリジナル講義にも対応します。

講師の旅費など必要経費はすべて酪農学園大学が負担します。
依頼いただく学校側での費用は一切かかりません。

大学で学ぶことの意義や専門性を体感いただく、良い機会になると思います。
ぜひ本セミナーをお役立ていただきますよう、よろしくお願いいたします。

出張セミナー (2023年度実施内容)

対象 主に高校1年生〜3年生(その他要相談)
実施期間 5月中旬〜翌年3月頃まで
受付締切 実施日の1ヶ月前までにお申し込みください。
時間 45分〜90分程度 ご指定の時間で実施いたします。
講義分野 農業、食品、環境、獣医療など
費用 無料
形式 対面またはWEB
その他 都合によりご希望の日時で対応できない場合があります。

出張セミナーのお申し込み方法

電話 011-388-4158
メール koho@rakuno.ac.jp
FAX 011-388-4157

出張セミナー講義内容

※以下の内容のほか、ご希望のテーマでオリジナルの講義を行うことも可能です。

A-01 このままで日本の食料・農業は大丈夫か?

相原 晴伴

日本の食料自給率は40%と低く、食料の多くを外国からの輸入に頼っています。また、日本の農業は、農家の高齢化や離農の増加によって、たいへん厳しい状況にあります。TPP(環太平洋経済連携協定)によって、ますます外国からの食料輸入が増え、このままでは、日本の農業はつぶれてしまう可能性があります。セミナーでは、日本、北海道の農業の変化や、スーパーなどでの輸入食品の販売状況を通して、これからの食料や農業をどうしたらよいか考えます。

スーパーで売られている牛乳、実は季節や地域によって含まれる成分が大きく異なることを知っていますか?ウシが食べるエサには様々なものがありますが、エサの種類やウシの体調によっても、牛乳の成分は大きく変化します。ウシも私たちヒトと同じで、主食とおかずをバランス良く食べています。エサの種類やメニュー(組合せ)によって、牛乳の成分はどのように変化するのでしょうか。そのカギを握るのは、ウシの一番目の胃袋「ルーメン」に生息する微生物たちです。さあ、エサと牛乳の深い関係について、いっしょに学んでいきましょう。

みなさんは牛乳や乳製品は好きですか?ミルクは高栄養で、様々な料理に使える優れた食材です。それでは、なぜウシはヒトが食べることのできない草を食べて栄養満点のミルクを作ることができるのでしょうか?その秘密は4つある大きな胃袋にあります。特に1番目の胃袋は「ルーメン」と呼ばれ大量の微生物が住みついていて草の分解に貢献しています。草がミルクに変わる仕組みを知ることで乳牛のすばらしさに触れてみましょう。

みなさんは、酪農にどのようなイメージを持っていますか。牛にエサをやり、乳を搾り、牧草の収穫をする。確かに、牛を飼うことは、酪農家の日常です。しかし、もう少し広い視野に立つと、酪農というオシゴトには、大きなロマンが詰まっていることが見えてきます。酪農は、国民の食料を生産し、地域を活性化し、雇用を生み出します。このセミナーでは、酪農と、そこで飼われている牛の素晴らしさを”アツく”紹介します。

アグリビジネスとは、農業に関わる経済活動全般のことを指します。代表例としては農産物販売が挙げられますが、肥料・農薬・燃料の購買もその一環で、農産物加工もアグリビジネスの一例です。このようにアグリビジネスは幅広いのが特徴ですが、実は農協はそのほとんどに関わっています。しかも、農協は他の会社と違って、利益を追求しておらず、農業者の財布に優しい組織です。農協がなぜそのような組織なのか、また具体的にどのようなことをしているのかを解説します。

北海道は他の46都府県とは異なる数多くの特徴を有しています。それゆえに、「北海道が大好きだ」という方、あるいは「北海道に住んでみたい」といった願望をお持ちの方は、結構いらっしゃるのではないかと思います。本セミナーでは、都府県にはない北海道農業の特徴を解説し、その魅力を皆さんにお伝えいたします。

一般的にウシ卵子は受精した後2細胞、4細胞、8細胞と細胞分裂を繰り返し、8-16細胞で一定時間発育を停止した後、分裂を再開して桑実胚、胚盤胞へと発生する。しかし、一部の卵子は受精後3-4細胞へ直接分裂し、その後、形態的に正常な胚盤胞へと発生する。このような分裂過程を辿った受精卵は正常なものと何が違うのだろうか。受精卵の発生過程を基に受精、細胞分裂および発生について学ぶ。

物質の燃焼を理解するには酸化還元反応の考え方以外に、状態変化、反応速度論等、多数の化学概念を動員する必要があります。そして、ある状況が揃うと人がコントロールできる定常燃焼ではなく、コントロールできない非定常燃焼(爆発)が起こります。燃焼と爆発の化学実験を交えたアクティブラーニングで学ぶとともに、防災意識を養います。

サイロの中ではどんどん増えてほしい乳酸菌や堆肥をどんどん発酵してくれる微生物たちには是非とも活躍してほしいと願いますが、彼らをちゃんと飼っていますか?乳房炎原因細菌や生乳を腐敗させる微生物には活躍してほしくはないですが、彼らをコントロールしていますか?私たちはどうやって微生物たちと戦い、つき合ってゆくか、いっしょに考えてみましょう。

イネの新品種育成には、通常、10年くらいかかります。この年数を短くする技術として、葯培養という方法があります。イネの葯を培養すると、葯の中に生じていた花粉(小胞子)が花粉としての機能を失い、受精卵と同等の機能をもつ細胞に変化するのです。この細胞をさらに培養すると、染色体数が半減したものや2倍体、中には3倍体や4倍体のイネが復元します。このような培養系をイネの品種改良の技術として利用されている現状まで紹介します。

無セキツイ動物を使った刺激に対する反応に関する実験から、動物の感覚から反応、行動について考えてみます。

いろいろな動物のからだのつくりとはたらきを比較しながら、進化についての理解を深めたり、命について深く考えたりしてみましょう。

「高価格なお米をたくさんとりたい」というのはみなさん誰しも願うことだと思います。しかし一方で、「高価格」ならびに「たくさん」のお米について、その定義をはっきりと説明できる人は少ないのではないでしょうか。特にお米が「高価格」となるには、そのお米の見た目がきれいであることと、食べておいしいことの二点が求められます。お米の見た目とおいしさの定義とは具体的にどのよう定められているのでしょうか?またその定義に基づいて、誰がどのように、お米の見た目とおいしさを評価しているのでしょうか?本講義では、これらの理解を踏まえた上で、「高価格」ならびに「たくさん」のお米を生産するために必要な栽培技術についても科学的に解説していきます。

食料自給率はどのように変化してきたのだろう? それはどうしてだろう?貿易自由化はどうして話題になるのだろう?貿易自由化と私たちの食料についての疑問を、簡単な経済学と統計の数値や事例を通して、一緒に考えてみましょう。

植物が吸収できる養分はほとんどが無機物ですが、土壌の養分はほとんど有機物として存在しています。つまりそのままでは吸えないのです。ではどうやって吸っているのか。そこには、土壌の多様な生き物が関わっています。最新の技術で明らかとなった、植物の栄養の知られざる秘密をお教えします。

最近ジェンダー、セクシュアリティ、LGBT、LGBTIQAP+といった言葉を聞くことが多くなってきました。国連人権理事会はLGBTの人権を重要な課題として位置づけていますし、国連サミットで決定したSDGsにはジェンダー平等の実現が掲げられています。でも、LGBT(LGBTIQAP+)の人権の確立やジェンダーやセクシュアリティの平等の実現はまだ遠い現実であるだけではなく、わたしたちはこれらの言葉の意味すらも正確には知らないのではないでしょうか。このセミナーでは、「性」(セックス・ジェンダー・セクシュアリティ)に関して正確に知ることを通して、「性」の多様性と平等性について一緒に考えてみたいと思います。

日本は世界でも稀に見る「宗教音痴」を抱えていると言われています。日本では宗教は怖いもの、怪しいものという思い込みがあるのですが、国際社会を見渡すと、全然違う宗教の顔が見えてきます。つまり、国際社会では宗教は生活の隅々にまで入り込んでいるだけではなく、生活そのものだとも言えるからです。もっとも、日本でも実際には意識することのないままに、宗教は生活の身近な場所に存在しています。このセミナーでは、ユダヤ教・キリスト教・イスラームという一神教を通して世界を見ることによって、グローバル化した国際社会を生きる視点を養い、そこからさらにこれらの宗教に起因するとされる宗教間対立の問題についても一緒に考えてみたいと思います。

日本農業は担い手不足や経営者の高齢化が深刻化していることから、国内ではスマート農業の取り組みが進められています。ここでは農業生産におけるロボットトラクタやGPSトラクタガイダンスシステム、乳生産におけるロボット搾乳や給餌などの自動化機械について特徴や利用方法、操作性について解説します。

北海道の道端に生えている草は、多くは牧草です。草って勝手に生えてくると思っていませんか?これが、つくろうとすると結構大変なんです。ここでは、北海道で牧草を作って酪農・畜産をすることの意義、牧草の種類と性質、それを草地として維持するための主な施肥管理技術を、北海道の気象や土壌条件と関連させて解説します。意外に深い牧草生産の科学にちょっとふれてみませんか?

草地が水田や畑作などと最も大きく異なる点は、たくさんの異なる種類の草が一緒に生えて、それらが混ざって収穫物になることです。田んぼや畑にイネやムギやマメを混ぜて生やすことはしませんね。草地では、お目当ての牧草がいつも一番元気でいられるように、刈り取りのタイミングや放牧のやり方に様々な工夫を凝らします。草種間の競争をどのように制御するか?草地管理の表ワザや裏ワザを科学的に解説します。

牛って1日に何kgウンチやオシッコをするか知ってますか?100頭の牛を牛舎で1年飼うと、2000tを超えるふん尿が排泄されます。これをエサ作りの肥料として循環させるのが本来の酪農のあり方です。しかし、今、家畜ふん尿の管理がうまくいかず、環境汚染の原因になってしまうことが多くなっています。サケの遡るきれいな川を維持しつつ、酪農生産を持続させるための土地利用や草地管理技術について説明します。

高校の数学でも、確率や統計学が重視されるようになってきていますよね。順列に組合せ、分散だとか正規分布だとか。でも、統計学って何の役に立つのでしょう? もちろん、統計学は現代社会の様々な場面で用いられています。そして、大学における多くの実験研究でも統計学が使われます。実際には「使われます」どころではありません。実験で結果を出しただけでは、学会で報告したり、論文として発表したりするには不十分で、統計学で裏付けなくてはならないケースがとても多いのです。この授業では、私が所属する循環農学類での研究を例に、大学の研究のどんな場面で、何を目的に、どういった統計学の方法が使われているのかを紹介することで、統計学への興味を広げてほしいと思っています。

私たちの社会の多くの部分は、「経済」を通じて成り立っています。この「経済」の仕組みは、実はとても複雑です。そのため、ある出来事の影響が、単純に考えた場合と全く逆になってしまうことも珍しくありません。農業も「経済」と密接に関わっていますから、経済システムとの関連を考えると、意外な側面が見えてくることがあります。このセミナーでは、豊作で農家が「貧乏」になるのはなぜか、日本で余った食糧を途上国に送るのは常に良いことなのか、など、経済学の眼を通して農業を眺めるとわかることについて、紹介したいと思います。

地球温暖化の原因とされる温室効果ガスといえば二酸化炭素(CO2)であるが、メタン(CH4)や亜酸化窒素(N2O)も重要であることはあまり知られていない。私たちは、土壌に作物を栽培しあるいは家畜を飼育することで生きている。このような農業・畜産からもそれらのガスが排出・吸収されたりしていることを紹介し、環境との調和や共生について考えたい。

北海道には農業を学ぶ高校が30校ほどあります。それぞれの学校の教育課程には、学校のPRをするとともに、各高校間で技術・品質の向上と地域の課題解決を目的に、各種行事・地域連携等が位置付けられ、食彩フェア・花フェスタ・小中高の連携事業など、特色ある取組が多く実施されています。こんな取組について歴史的な背景から、予算のことや実際の準備に関わる生徒・教職員の姿などについて紹介します。

「北海道を代表する野菜であるアスパラガス。でも地方別では九州のほうが多い!?」、「アスパラガスは西洋野菜、でも日本にも自生していた!?」、「ヨーロッパでは、トマトよりもアスパラガスの方が伝統野菜!?」など、以外に知らないアスパラガスの深い話を紹介しながら、園芸学の楽しさを知っていただきます。

トマトには、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトなど大きさ別に呼び方が変わります。でも、トマトは大きさだけでなく、品種により色や形なども様々です。また、作り方でも味や機能性が大きく変わります。トマトのたくさんの魅力を紹介しながら、園芸学の楽しさを知っていただきます。

人と同じように作物も病気になります。「なぜ、病気になってしまうのか?」、「どんな病気に罹るのか?」、「どうやって、病気を防ぐのか?」など、身近な作物の病気を紹介しながら、作物保護学の楽しさを知っていただきます。

スマート農業というとドローンや無人トラクターなどの農業分野での利用が知られています。でも、スマート農業は、それだけではありません。基礎的な知見に基づいてインターネットや人工知能などの様々な道具を活用すると本当にスマートな農業ができるようになります。園芸分野における実際の研究事例などを紹介しながら、わかりやすくスマート農業についてお話しします。

牛は草食家畜であり、毎日多くの牧草を食べています。酪農家は、牛のエサを確保するために、牧草地から牧草を刈取り、貯蔵しなければなりません。そのため、収穫した牧草を乾燥、または乳酸発酵させ、長期間保存できるようにします。さらに、この作業の良し悪しによって、牛にとって美味しい草となるかどうかが決まってしまいます。なので、酪農家は牛の世話をし、牛乳を生産するだけでなく、牛が食べる牧草の生産や貯蔵も行う必要があります。このセミナーでは、牛が食べる牧草の貯蔵方法やそのメカニズムについて説明します。

クローン羊ドリーの誕生は、世界中に衝撃を与えた。人類は、これまで不可能と思われていたクローン技術を使って1個の体細胞から生命を誕生させることに成功したのである。しかし、最初のクローン動物であるドリーは、普通の羊より早く死んだ。今日、新しい生殖技術はつぎつぎと開発され、人に役立つ物質をミルク中に生産する家畜さえも作り出されている。新しい生殖技術の開発は「夢の新技術」となるのか、人類に何を与えるのだろうか?

受精卵移植技術などの繁殖技術を駆使すると、泌乳能力や産肉能力の高い牛を効率的に生産することが理論的に可能である。実際にはどのようにすれば“良い牛”づくりの夢が実現できるのだろうか? 受精卵移植技術、体外受精技術、雄雌の産み分け技術などの技術を理解して、“良い牛”づくりのプログラムを設計する。

農業高校の野菜栽培ハウスにおいて、冬期間を含めた(化石エネルギー由来の補助暖房を用いず)葉菜類(ホウレンソウ、コマツナ)の周年栽培を実現する省力的な管理技術(堆肥と有機質肥料を併用した施肥、多量かん水による水管理、不耕起による耕耘管理)の実践事例を紹介します。

農業高校の畑作栽培圃場において、土壌管理法「省耕起」を導入し、堆肥と有機質肥料を併用した肥培管理や耕耘管理の一部を省くことによる省力化と省エネ化を実現する栽培管理技術の実践事例を紹介します。

牛は放牧地の草を食べ、牛乳を生産するとともに糞尿を草地に落とします。その肥料成分を牧草が吸収して再生長し、その草を再び牛が食べます。すなわち、放牧地では土-草-牛を巡る物質循環が成立しており、その中で生産される牛乳は通常の農作物同様、草地という畑からの生産物であるといえます。しかし、どれほどの方が「牛乳は土から作られる」という認識をお持ちでしょうか?また、多くの方がお持ちの酪農に対するイメージ=放牧:「広大な草地で牛たちがゆったりと草を食み…」は、我が国では、実は非常にマイナーな牛の飼い方であるという事実、ご存知でしたか? 本セミナーでは、環境保全型酪農を行うための究極のツールともいえる“放牧”について、本来の意義とそのメカニズムについて解説します。

家畜は古くから世界各地で様々な形で飼われてきており、乳・肉・卵など「食」の供給のみならず、「衣」および「住」においても、人間の生活と密接なかかわりをもってきました。また、それら物質的な面のみならず、世界各地域の文化の形成に深くかかわってきました。しかし、現在の我が国では、多くの国民が家畜と接する機会もなく、畜産物の生産・加工がどのように行われているのかの見聞きする場面が少ないというのが現状です。本講演を通じて、これまでの歴史を振り返るとともに、現代に生きる私たちの生活と家畜の密接な関係について再認識していただければ幸いです。

これからの酪農は、牛にも地球環境にもやさしい物質循環に配慮することが求められます。酪農経営は、家族経営、大型企業経営、集中精密管理方式、放牧酪農など多様な経営が存在し、牛乳生産を担っています。家畜人工授精師は、これらの経営にあった特徴ある能力をもった牛を遺伝子情報など科学的なデータと優れた技術を駆使して貢献する仕事です。プロフェッショナルな仕事である家畜人工授精師の仕事を紹介しながら未来の酪農を考えます。

酪農と畑作は、必ずしも単独で成り立っているわけではありません。酪農は余剰なふん尿を何とかしたいし、畑作は土づくりに有機質資材を欲しがっています。酪農と畑作の協力関係で成り立つ地域内循環(敷わらと堆肥の交換や、畑作物粕類の家畜餌への利用など)は、お互いの利益になるだけでなく、地域の環境問題を低減しています。

搾乳施設(牛乳処理室やパーラーなど)からは毎日、搾乳機器を洗浄・消毒する排水が出ています。比較的きれいな排水もあれば、廃棄乳やふん尿を含む汚濁度合の高い汚染水の場合もあります。きちんと浄化処理している場合もあれば、垂れ流しているケースもあります。ふん尿の問題だけでなく、搾乳関連排水のことも一緒に考えてみましょう。

子供の減少や高齢化により衰退する農村地域が見られる中、新規就農者が多い地域では、定住する家族が増えることにより、地域の学校やお店が維持できるなど、農業が地域の振興に貢献しています。新規就農者が多い地域では、就農を支援する専門の職員が生活面も含めて相談に当たったり、研修農場などの受入組織も立ち上がっています。統計上、新規就農者数に含まれていない、農業者との婚姻がきっかけで農業をはじめる方も、地域の重要な農業の担い手です。農業を支援する組織(コントラクターや哺育センターなど)の増加も、家族経営を支えるだけでなく、地域雇用の増加にも貢献しています。本講義では、地域に密着して新規就農をコーディネートする方や、婚活を支援する組織の動きなどを紹介し、農業が地域に果たす役割を一緒に考えてみたいと思います。

畜産は、農業王国北海道の基幹品目であり、農業生産の6割近くを占めます。畜産と一口に言っても、対象とする家畜は牛(酪農、肉牛)、豚、鶏(ブロイラー、鶏卵)等多岐に渡り、それぞれの経営形態や生産される畜産物の流通も異なっています。本講義では、国内の畜産経営の種類と畜種別の経営形態、畜産物の流通を説明し、一般的な企業経営と農業経営(特に畜産経営)との違いを解説します。

貿易の自由化が進み、今やスーパーでも海外産の肉やチーズといった農産品を目にしない日はありません。TPPやEPAの発効は、私たち消費者の食卓をどう変えたのでしょうか。また、生産者にどのような影響を与えているのでしょうか。本講義では、近年ニュースをにぎわせるTPP・EPAの国内への影響について、基本的な関心を持ってもらうことも目的としています。

最近よく聞く「SDGs」。この「SDGs」とは何でしょうか。SDGsについての理解を深めていただき、高校生が取り組めることは何か、また、具体的にどのように実践していくのかを考えていきます。SDGsの取組をとおし、これからの社会の在り方を高校生の皆さんに描いていただきます。

英語のことがちょっとわかると映画を観るのがもっと楽しくなります。映画のタイトルには英語の工夫がいっぱいです。映画のタイトルを原語で読みながら英語のおもしろさを少しだけ実感してみましょう!

農村では、ある人に関する情報が他の人に共有されるのが早いです(SNSを利用しなくてもです)。このようなことから一般に農村での人間関係、いわゆる”ムラ社会”という言葉は閉鎖的だと言われマイナスのイメージを抱かれがちです。一方で近年の経済学はムラ社会のこのような機能が農業や経済の発展に貢献した可能性を示しました。周りの目を気にしたり、空気を読むことが、どのような仕組みで農業や経済の発展に貢献するのか?ムラの複雑で濃厚な人間関係をどのように把握するか?これらについて勉強しましょう。

世界経済や私達の生活を支えるゴム製品の材料である天然ゴムは農産物です。しかもそのほとんどは熱帯アジアで生産されています。空からジャングルに見えるところもゴムの農園(プランテーション)だったりします。では誰が生産しているか?大規模な企業がゴムの木を整然と植え、生産している場合もありますが、実は小規模な農家の存在も無視できません。つまり皆さんが普段使っているゴム製品も材料をたどればアジアのジャングルで、小規模な農家によって収穫されたゴムにたどり着く可能性が高いのです。そこにはどんな課題があるのか?遠く離れた私達にどのように関わってくるのか?インドネシア、スマトラ島の農村でのフィールド調査から見えてくる途上国農村の貧困、さらには環境問題(森林伐採)について考えていきましょう。

私たちが普段何気なく食べている野菜。その野菜について皆さんはどれくらい知っているでしょうか。植物の体は「根」と「茎」と「葉」と「花(果実)」に分けられます。では、皆さんはタマネギ のどこの部分を食べているのでしょう?この他にもその作り方や地域による違いを紹介します。

観賞する目的で生産される木や草は観賞用植物(=花き)と呼ばれます。花き産業では消費者のニーズを満たすために、常に新しい品種が求められています。今までに見たこともない色や形、性質をもった植物はどのように作り出されるのでしょうか?遺伝子組換え技術やゲノム編集などに興味をもつ人もいることでしょう。この授業では先端技術をわかりやすく説明します。一方で従来の交雑育種法は植物育種の基本です。授業の後半では私たちが取り組む野生のミチノクヒメユリを活用した品種改良(異種間での交雑と植物組織培養を利用した雑種胚の獲得)を紹介するとともに、遺伝資源の重要性や新しい価値の創造について考えます。

アニマルウェルフェアに基づき乳牛を飼育管理することが、乳牛の健康や牛乳のおいしさにも影響します。アニマルウェルフェア評価は、生産される畜産物の保証であるとともに、生産者にとっては飼養管理改善のきっかけとなります。実際の評価法も紹介しながら、最新の酪農技術(スマート酪農)についても学びます。

牛の気持ちを理解すれば、牛への接し方を洗練化できます。牛の気持ちを理解して、牛のアクティブな活動を引き出します。牛の気持ちを理解するには、牛の行動を丁寧に、根気よく観察して、適切に解析することがとても大切です。動物種としての「牛」、牛の個性・情緒研究の実例をお話しして、動物行動解析の手法を学びます。

乳牛が1日の大半を過ごす牛舎には、エサを食べる場所、搾乳される場所、休息する場所、移動のための通路があります。これらの施設は乳牛の行動を妨げず、人の作業効率を高め、安全に作業ができる構造となるように配慮して設計します。ここでは、動物の立場に立った施設設計を実際に体験しながら学びます。

動物と心が通じ合うと思う人はたくさんいます。ペットと一緒にいると気持ちがリラックスしたり、落ち込んでいた気持ちが元にもどったりします。ウマに乗ることで、身体障害が改善したり、うつ状態が良くなります。虐待などで精神が不安定な子どもに家畜の世話をしてもらうと、気持ちを落ち着かせることができます。人と動物が接することで人、動物両者にさまざまな心理的な作用が生じます。それを研究するのが人と動物の関係学です。アニマルセラピー効果、ペットに死なれて落ち込むペットロスの問題、ペットショップの問題点、動物園の魅力的な展示、小学校の動物飼育による情操教育、ペットの側のストレスの問題について紹介します。

動物にも心があります。動物同士が助け合ったり、けんかしたり、ときにはだまし合うこともあります。一部の動物には他の動物に気持ちを伝え合う能力や、同情する心もあります。このような動物の心を分析するために、動物心理学はさまざまな実験を工夫してきました。本研究室でも、イヌのコミュニケーション能力の測定や、ハムスターの飼育環境と迷路学習能力の関係、ウシの性格測定などの研究を行っています。動物の豊かな心を示す科学的な研究を紹介します。

新聞などの報道によると、農家の数や農業を営む農業従事者は年を経るごとに大きく減少を続けており、新しく農業を志す者の数はごく限られています。これらの傾向を見る限り、農業経営は非常に大変なものと感じます。しかしながら、農業を行っていない人からは、「補助金をもらって楽をしていそう」、「大きな車に乗っていそう」など、農家をうらやむ声が少なからずあがっていることも事実です。では、実際のところ、農家の経営や生活は一般のサラリーマンなどに比べどのようなものなのでしょうか?このセミナーでは、一般的な農業経営の収入と支出の状況をグラフなどで確認しながら、農業経営は実際のところ儲かっているのかいないのか、また農業経営のやりがいや大変なところはどこかを解説していきます。

わが国の農業経営の展開方向として、生産物を使って加工品を製造したり自ら店舗を設けて販売したりする6次産業化(6次化)が注目されています。しかし、6次産業化は加工販売の他にも観光やレストランなど多様な選択肢が存在していて全体的状況の把握や、その実現方法のイメージが持ちづらい分野でもあります。 そこで、本講義では1.6次産業化の基本的な概念の確認する、2.農業の6次産業化を統計的に傾向を把握する、3.全国の先進的な事例をいくつか取り上げて紹介、をしながら 4.農業の6次産業化に係わる研究の動向を把握、して5.先進事例や研究成果からみた6次産業化取り組みのポイントについて整理、解説していきます。

酪農の経営改善を仲間で進めてきた実例を参考に、多くの農家にとって経営の分析が重要なこと、単なる規模拡大だけではない多様な改善の可能性があることを示します。また研究室で開発して、農協で使われているコンピュータプログラムを紹介して、地域の酪農経営を実際に分析します。地域農業を分析して、改善を進めていくために、何が必要かを皆と考えましょう。

世界半数の人は小麦を主食としており、栽培面積も世界最大です。日本人の小麦粉の消費量は米の約半分で、1日1食は小麦を主食としている。この小麦がどのように普及し、日本の食文化に溶け込み、現在の栽培や食文化に至っているか。また、日本における小麦作の問題点を紹介する。小麦ほどではないが、世界の各地方で役割を担っている大麦、エンバク、ライムギについても同様に紹介する。

トウモロコシは私たちが直接食べるスィートコーン、お菓子として食べるポップコーンから家畜が食べる飼料用トウモロコシまで、多くの種類があります。それぞれ特性と栽培方法が異なります。また、トウモロコシは共通して、他の作物にはない能力も持っています。そんなトウモロコシの魅力を紹介します。

マメ類はダイズ、アズキを中心に日本の食生活を支える大切な作物です。他の作物にはない特別な能力を持つ一方で、多くの弱点も持っています。どんな栽培をするとマメ類が高品質のものがたくさんとれるかを紹介します。また、インゲンマメ、ラッカセイ、エンドウ、ソラマメ、ベニバナインゲンなど・・・マメ類には多くの種類があります。これら多様なマメ類の個性と魅力を紹介します。

現在、日本の農業経営者の平均年齢は65才を超えて高齢化が急速に進み、また、人口減少社会で労働力不足はますます深刻化しています。一方、障がいのある方や生活困窮者は能力があっても十分に就職できていない状況であります。この両者を結びつけてWin-Winの関係をつくろうとしているのが農福連携です。今、全国的に農福連携の実践件数が増加しています。農福連携を導入して実践を進めていくと、地域が活性化し農業を通して共生社会と進めることができます。農福連携のすばらしさと実践する上での課題を紹介します。

遺伝の仕組みを学習しながら、DNAを抽出し、実際に観察してみましょう。

生物多様性における遺伝的多様性の位置づけとその重要性をゼンテイカ、オオサクラソウやエゾコザクラを例にあげ、わかりやすく解説するなかで、遺伝的多様性に配慮した個体群保全や環境復元の在り方について考える。また、緑化に用いられるミゾソバやハマエンドウを例にあげ、緑化における遺伝的多様性に関する理解を深める。

B-21 食品の機能性と安全性を考える

山口 昭弘

食品には3つの役割があります。生きるために食べる(一次機能)、美味しく食べる(二次機能)、それと健康を維持するために食べる(三次機能)です。これは、3種類の機能性とも言われます。これらの大前提として、食品としての最も基本的な条件である安全性が保証されなければならないのですが、衛生意識が高まった現在でも、時に命を脅かす食中毒が頻発しています。本セミナーでは、実際の食中毒事例や安全性確保の試みに加え、今後、期待される機能性についても紹介します。

北海道を代表する小果実のハスカップ、アロニアやシーベリーは、北のスーパーフードとして、最近注目されています。このうち、ナナカマドの仲間のアロニアは群を抜いて高いポリフェノールを含むものの、渋み、しゅうれん味が強いことに加え、厚い果皮が口内に残る食感の面からも生食には難点があります。 またグミ科のシーベリーは、果実としては珍しく不飽和脂肪酸が豊富なことに加え、刺激的な酸味を与えるリンゴ酸を高濃度に含むため、やはり生食には適さない果実です。これらアロニアとシーベリーを麹菌、酵母、乳酸菌や酢酸菌による微生物発酵と組み合わせることで生まれた、美味しい新規食材の開発実例についてご紹介します。

運動部に所属している皆さんの中には、筋力トレーニング (筋トレ) に取り組んでいる人も多いと思います。しかしながら、今のやり方で正しいのか不安に思いながら実施している人も多いのではないでしょうか。この講座では、筋トレに取り組むときの考え方からより良い実践方法まで、講義や実践などご要望に合わせた形式で開催致します。ライバル校に差をつけたい皆さん,ぜひご受講ください。【運動系部活動に所属する中高生向け】

C-04 宇宙と歴史から見る北海道の自然と野生動物

金子 正美

GIS(地理情報システム)、リモートセンシング(遠隔探査)、GPSといったコンピュータによる情報解析技術を活用して、北海道の自然と野生動物の過去と現在の姿を明らかにします。人工衛星で撮影された画像から、故郷の森林や河川の様子を探ります。また、100年前の地図に記された地図記号をコンピュータで解析することにより、エゾシカやヒグマなどの野生動物が北海道でどのように生活していたのかを明らかにします。最後に、今後、私達が、野生動物とどのように付き合っていったらよいのかを一緒に考えます。

今、熱帯のジャングルに住むオランウータンは、絶滅の危機にさらされています。これは、熱帯林の伐採やプランテーションの拡大が直接的な原因ですが、私達が日常的に使っているある食品が大きな影響を与えています。私達の日常生活が、地球の生物多様性の保全と深く関わっていることを知り、今後、私達は、地球の野生動物を保護していくために、何をすべきなのかを一緒に考えます。

GISとはどんなものかを概説し、実際に北海道の自然環境をGISを用いて説明するとともに、GISを用いて行った研究事例を紹介する。

北方領土・国後島には、世界でここだけの上半身が白いヒグマが暮らしています。いつから、なぜここにだけ、白いヒグマがいるのでしょう。白いことは生存に不利ではないのか、それとも有利なことがあるのか、まだまだわからないことばかりの白いヒグマについて、これまでわかってきたこと、今後調べていきたいことを紹介します。一緒に動物の毛色の意味について考えてみましょう。また、北方四島の原生的自然の保全に関しても考えてみましょう。

自然の中で動物たちは共に生活している。人と人との関係も複雑なように、動物同士の関係も複雑である。例えば、キツネ、タヌキなどの中型の哺乳類は餌となる食料も行動スタイルも似ている。さらに外国からアライグマが定着してからは関係がより複雑になってくる。そのような中型哺乳類の種間関係について紹介します。

ヒトのみならず、地球上の全ての生命は現在様々な化学物質にさらされています。化学物質による環境汚染は現在も確実に起きている環境問題の一つですが、ヒトの生産活動に深く関わっています。このセミナーでは、様々な化学物質による環境汚染の現状を解説し、この問題解決の糸口を探ってゆきます。

北海道では希少な自然環境が豊富に存在し、また生産力の高い農業が実施されています。これらの背景には、北海道ならではの地質や土壌といった「地」の大きな個性があります。本講義では、北海道の「地」が自然や農業を際立たせる役割について解説し、北海道の魅力が生まれる理由について紹介します。

「みんなちがって、みんないい」という金子みすゞさんの言葉(「私と小鳥と鈴と」より)を聞いたことがある人は多いと思います。これって本当ですか?ちがっていることはどうしていいのでしょうか?あなたは他人とちがっていたいですか?生物多様性、文化多様性、言語多様性、脳の多様性・・・そもそも多様性って何なのでしょうか。多様であることには何か意味があるのでしょうか。

北海道内には6つ国立公園があり、もうすぐ7つ目が誕生するかもしれません。一つの都道府県(sub-national governments)内にこんなにたくさんの国立公園を有するところは世界の中でもそんなにはありません。「国立公園」といっても実はその中身は国や地域によって様々。例えば、北海道と姉妹提携を結んでいるカナダのアルバータ州には5つの国立公園(National Parks)があります。北海道とアルバータ州の「国立公園・National Parks」とを比較することで何がわかるのでしょうか。

D-10 何故、傷は治るの?

上野 博史

キャベツの千切りをしていて「やっちゃった」ことはありませんか?我々は日常の些細な不注意などで切り傷や擦り傷を受傷することがあります。こうして受けた創傷は、通常積極的な治療をすることなく治癒します。一方、糖尿病の患者さんの創傷やお年寄りの床ずれはなかなかスムーズに治癒してくれません。人間と同様に犬や猫、馬や牛も様々な理由で創傷を受けます。そして人と同様に創傷はスムーズに治癒することもあれば、なかなか治癒してくれない場合もあります。「何故傷は治るのか?」という日常的なテーマから、つね日頃、我々の体内で活躍してくれる小さな戦士たち(=細胞)にスポットをあてて、創傷治癒のメカニズム、治りづらい創傷(難治性創傷)の理由、その解決方法を学んでいきましょう。

今日、ミニチュア・ダックスフンドは人気犬種のベスト3に入るそうです。皆さんのご家庭でもミニチュア・ダックスフンドを家族として迎え入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、ミニチュア・ダックスフンドには罹患しやすい病気があります。それが「椎間板ヘルニア」です。椎間板ヘルニアは、神経の傷害により腰痛、歩行異常が認められる病気です。恐ろしいのは、椎間板ヘルニアがさらに悪化すると、一生歩けなくなったり、命を落とすこともある病気ということです。椎間板ヘルニアが起きるとなぜ歩けなくなるのか?これをテーマとして中枢神経や末梢神経の働きを学び、どのような治療方法があるかを考えてみましょう。

筋肉つまり骨格筋は運動するときに大活躍しますが、実はそれだけの臓器じゃないのです。肝臓も脂肪組織も単にグルコースや脂肪を貯めるだけの臓器じゃないのです。これらの臓器は積極的に活性化因子を放出し、他の臓器の機能を調節する司令塔としての役割があることが近年の研究で次々に明らかになってきています。生物学の授業で、自律神経や内分泌腺(ホルモン分泌臓器)の役割を勉強していると思いますが、今まで“調節されている”と思われてきた臓器が実は“調節している”ということを一緒に勉強し、臓器間でやり取りされる会話をもう少し詳しく聞いてみませんか?

日本に侵入してくると酪農や畜産に壊滅的な打撃を与える口蹄疫と養鶏産業に大打撃を与える高病原性鳥インフルエンザとはどのような病気なのか。口蹄疫では、病気の成り立ちと2010年の宮崎県での発生状況、高病原性鳥インフルエンザでは、普通のインフルエンザとは何が違って病原性が強いのかを解説していく。また、両感染症の地球規模の発生状況と日本の置かれている状況についても解説していく。

みなさんは獣医師という仕事のこと、どのくらい知っていますか?直接動物の病気を治す「臨床獣医師」以外にも、獣医師が活躍している職種はたくさんあるんです。酪農学園でともに学んだ私の親友たちが、いまどんな仕事をしているのかご紹介します。

微生物?細菌?…どんな生き物でしょうか?ヒトも動物も、たくさんの細菌に囲まれて生活しています。「共生」と「寄生」、獣医学で学ぶ微生物学をのぞいてみませんか。さて問題です、トイレの水と、あなたの口の中、細菌が多いのはどちらでしょうか。

E-04 動物倫理入門

髙橋 優子

「倫理学」の別名は「道徳哲学」です。そうだとすると「動物倫理」は「人が動物に対してどのようにふるまうのが正しいのか」を考えることになります。このセミナーでは動物倫理の主な考え方を解説します。人と動物の「正しい」関係について考えを深めるきっかけを探しに来てください。

みなさんが日々の生活でストレスを感じているように、動物も様々なストレスにさらされながら生活しています。しかし、動物は人間の様にストレスを感じていると言葉で訴えることはできません。そのため、我々は動物がどのようなストレスをどのくらい感じているのかを、なんとかして読み取る必要があります。このセミナーでは牛などの家畜から、伴侶動物、動物園動物まで様々な動物から、ストレスを科学的に評価する方法や応用事例について解説します。

農業系大学で学べること

酪農学園大学職員

今、日本にある職業約28,000種類のうち、人と関わらない仕事はほぼありません。 大学の農学部卒業生は、その学問領域の広さを味方にして、就職でも力を発揮します。 農学系大学で学ぶには、総合的な科学力を必要とする「実学」が必須となります。 実学とは、知識を知恵とすることです。農業系大学では、その実学が習得できます。 働くとは、学び続けることです。それが自分の夢を実現するための力を養うことに繋がります。 日本の農業・食を支えたい。自然と共に生きていきたい。人と動物のためにできることは無いだろうか。そんな皆さんに農業系大学の魅力をお話しします。